ミックスダウンのコツ3 プロの曲を解析できるメーターを導入してみよう

「この楽曲の感じにしたい」と思ってミックスしていっても、中々たどり着けない場合が多いですよね。

しかし、参考にしたい楽曲が解析できると、近道だと思いませんか?

高度なメーターをインサートしよう

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マスターフェーダーにメーターをインサートするのは必須ですが、メーターの機能性にも着眼してみましょう。
今回紹介するのは、私が普段使用しているTRackS3 Meteringです。

このメーターは、音量(レベル)だけでなく、周波数が視覚的にとらえられます。

参考にしたい楽曲を新規トラックに追加し再生

あとは、参考にしたい楽曲をDTM内で再生するだけです。
メーターが音を感知し、視覚的に音量感や周波数を解析することが可能となります。

参考にしたい楽曲は、これから制作にとりかかる曲とジャンルや音数が近いものを推薦します。

注目する点

私なりに、注目する点をまとめてみました。
これはミックスダウンだけでなく、マスタリングの解析としても使えます。

1、低音部60hz

以前、キックのミックスダウンの記事で紹介したキックの肝である60hzのレベルを解析します。
他の周波数に対して、どの程度60hzが出ているか確認します。
これで自分の楽曲と比べて、キックの60hzを調整してみましょう。

2、中音500hz周辺

私の感覚ですが、一流のエンジニアが手がけた楽曲はこの500hz周辺の安定感が素晴らしいです。
出過ぎてても出なさ過ぎててもいけない重要なパートで、500hz周辺は様々な音源に含まれた中音部です。

自身の楽曲でここが出ていない、または出過ぎている場合は、単発の音源で調整するのではなく、音源全体を見直す必要があるでしょう。

各音源の調整に限界がある場合は、マスターフェーダーにトータルEQをインサートするのも手です。
500hzのイコライザーで、オススメはAPI 550Bです。

3、高音部5khz以上

ここが意外と出ていない楽曲が多いです。
5khz以上がしっかり出ている楽曲はきらびやかでツヤがあります。
ピアノやギターのメロディーライン、ドラムの金物系などのイコライザーで調整していきましょう。

4、全体の周波数のバランス

一流のエンジニアが手掛けた楽曲は各周波数が「均等に近く」安定しています。
反面、聴こえの悪い楽曲や、インパクトにかける楽曲は凹凸が激しい場合が多いです。

「均等に近く」と言ったのは以下の理由があります。
1、均等すぎる真平面なサウンドはは、各楽器のキャラクターが出せていない、またはコンプレッションしすぎているので避けて欲しい点。
2、20~50hzの超低音をカットしている場合が多い点。
3、20khzは他の周波数よりもやや盛り下がる点。

5、転調によるレベルの上下

例えば、ドラムソロの部分ではどのくらいのピークなのか、サビでディストーションが入った時にどれくらい周波数が増幅するのか。
など、楽曲の一部だけを解説するのではなく、各パートに分けて聴いてみましょう。

6、スレッショルドレベル

最後に、マスタリングの解析になるスレッショルドレベルを見ていきましょう。
たとえば、「前奏や間奏では、-5dbに停滞し、-4dbなどに停滞するパートがなく、一気に-0.1になる」といった場合があります。
これは、リミッターのスレッショルドを-5-~4dbの間で設定している場合に起きる現象です。
音源が-4db以上のレベルを通った時に、-0.1までマキシマイズする設定になっているからですね。

ミックスダウン前に参考曲を聴くと良い

いかがでしたでしょうか?
周波数アナライザ付きのメーターをインサートする事で、様々な改善点が解析できると思います。

結局、メーターも大事ですが自分の耳も大事です。
「これカッコイイ」と感じた楽曲に仕上げていく事が重要なのですが、作業を繰り返していると耳も疲れていきて完成イメージがよく分からなくなる場合がありますよね?

そんな場合は、参考曲をミックス前に聴いてイメージを固めたり、今回紹介した解析を行うのが効果的だと思います。
ぜひ試してみてくださいね。

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