”ボーカルを上手く聴かせる” 厳選プラグイン3選

mic

最近、歌の上手い人についてよく考えます。
テレビ朝日「関ジャニの仕分け∞」のように、採点形式で上手い下手を語るのか。
採点が低くても、心に響く歌手が上手いのか。
日本の狭い音楽シーンの中で、この課題について語ると長くなりそうですね。

しかし、歌声の安定感、抜けの良さ、伸びの良さってのは絶対に上手な歌手には欠かせない要素だと思いませんか?

その3点を表現できるボーカルのミックスダウンがあるのです。
もし、あなたがご自身でボーカルを録音しているのでしたら、是非参考にしていただけると幸いです。

まずは、このビフォーアフターの動画を聴いてください。

(1) beforeは、録音した状態ままの音源を、レベルとパンだけ合わせた状態です。
しかし、このままだと緩急が激しく、耳触りの悪い不安定で、グルーブ感があまり感じられない単調なボーカルになってしまっています。

(2) afterは、私が普段ボーカルに使う、3つのプラグインを使用したものです。
緩急が安定し、耳触りの良くなったのが分かると思います。
また、抜けと伸びが良く、グルーブ感もプラスされたと感じていただけると幸いです。

ボーカルの”安定感”を生み出すプラグイン

cla-2a-

Teletronix社の名器、LA-2Aをプラグインのトップブランド、WAVES社がシミュレートした名品。
監修にはあのGreen DayやHoobastankのエンジニア、クリスロードアルジ氏が行ったことで、CLAと命名されています。

LA-2Aは、世界のエンジニアが選ぶ好きなコンプレッサーランキング1位を獲得するほど、世界中で愛用されているコンプレッサーです。
パラメーターはGAINと、PEAC REDUCTIONとシンプルすぎる作りですが、「がっつりコンプレッションしているのに、抜け感が損なわれない」魅力的なコンプレッサーなのです。

特に、高音で緩急の激しい音源に最適で、ボーカル、ソロピアノ、ソロギター、DJスクラッチなどが私自身がオススメの音源です。
ボーカルは非常に緩急が強く、このCLA-2Aを通すだけで6db~9dbリダクションしているのが分かります。
普通、別のコンプレッサーで同じ程度リダクションさせると、声がこもってしまうのですが、抜け感が損なわれず安定したボーカルになってくれるのです。

まさに、最強のボーカルコンプレッサーですね。

ボーカルの”抜け感”を生み出すプラグイン

SSL(ソリッドステートロジック)社のコンソールをシミュレートした、これまたWAVES社が手掛けるプラグインです。
レディーガガやビヨンセ、オアシスのエンジニアでお馴染み、マークスパイクステント氏が愛用していることで有名な名品です。

このG-Channelは通すだけで輪郭が良いソリッドなサウンドになるのが特徴で、イコライジングもナチュラルで素晴らしいイコライザーです。
そんな、トップクラスのEQで女性ボーカルをイコライジングしてみましょう。

・女性ボーカルは6khz周辺が肝。
私の場合は、6khzを1~2dbほど軽くブーストをした後、Qを広げたり狭めたりして、抜け感をコントロールする手法をとっています。
1点のみをがっつりブースとすると、イジった感が現れてしまうため、6khz周辺を軽く膨らませたりするとナチュラルな抜け感が生まれます。
他には、8khzはボーカル問わず高音の肝となるので、ここや倍音の4khzを軽くブースとすると良いかもしれません。
また、女性ボーカルは偶数、男性ボーカルは奇数の周波数に美味しいところが眠っている場合が多いのも、面白い点ですね。

・100hzをカット。
100hzはベースなど低音パートに多く含まれる部分で、ここを軽くカットする事で、スッキリしたボーカルになります。
楽曲となじませた時も、先ほどの高音部をブーストするよりも、低音をカットする方が効果的な場合が多いです。
今回は2.5dbほどカット致しました。

これで、ハッキリした抜け感の良いボーカルが演出できました。

ボーカルの”伸び感”を生み出すプラグイン

LEXICON(レキシコン)のLEXリバーブです。
長きにわたり、世界中のトップエンジニアが愛用するリバーブのトップブランドをシミュレートしたプラグイン。
DAWに予め搭載されているリバーブとは一味も二味も上質感の優れた名品です。

伸びのある歌声は素敵に聴こえますので、この伸び感をシミュレートしていきましょう。
また、Delayを軽くかけることで、ノリがよくなりグルーブ感も演出することができます。

今回はAUX1にミディアムサイズのHALL Reverb、AUX2にラージサイズ/タイム短めのPlate Reverb、AUX3にステレオディレイ、AUX4にEcho Reverbを設置しました。

・伸び感を調整
Hallは低音より、プレートは高音よりのリバーブですので、ボーカルに合わせて量を調節していきましょう。

・グルーブ感を調整
ボーカルにディレイをかけます。
ディレイは山彦の様に、連打するエフェクトで、これによりリズムカルな演出が行えます。
また、左右にディレイを降る事で、広がりのあるサウンドができます。

・自然な響きに
ここまでだと、残響を演出している空間が、ホール、プレート、ディレイと3つ存在します。
その空間を一つにまとめる事で、統一感が生まれ自然な響きが演出できます。
AUX1~3のアウトプットをAUX4に繋ぎ、AUX4のMIXバランスを調整し、自然な響きを作りだします。

以上で、自然な伸び感のあるボーカルが完成しました。
残響感のあるボーカルは楽曲にも馴染みやすく、重要な作業ですね。

いかがでしたでしょうか?

記事を読んでいただき誠にありがとうございます。
ボーカルの録音をされて、配信サイトなんかでアップする予定があるかたは、是非試していただきたいミックステクでした。

この3つのプラグインを揃えるのに、結構予算がかかってしまいますので、ご縁がありましたら、BTNレコーズにてご依頼いただけると幸いです。

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