2010年以降のベストアルバム “ロバートグラスパー/Black Radio” を解説

新しいアプローチのジャズに興味はございませんか?

最近は京都でJAZZライブを行っているレストランにお呼ばれする事が多く、ジャズをもっと勉強しようと考えている私です。
そんな私が、発売当初から「これはヤバイ!」と聴き惚れたアルバムがございます。

それがこの、Black Radio。

出会いはブロックパーティー

ブラックミュージック、ミドルスクールヒップホップの真骨頂的なライブドキュメンタリー映画「Block Party」です。
ここで登場するザ・ルーツやモスデフ、エリカバドゥ、コモンらが本当に好きなんですが、そんなアーティストとコラボしているジャズメンがいるという情報を聴きつけたのが2012年。

それが、ロバートグラスパーだったんです。

Robert Glasperについて

あのジャズの名門、ブルーノートと契約を結ぶジャズ・ピアニスト。
若いころから、ジャズだけでなく黄金期のニューヨークのヒップホップを吸収していきます。
J dillaやCommon,Q-Tip,JIll Scott,D’Angeloなど、ヒップホップ/R&Bのトップアーティストと共演の中で新しい音楽の境地を開拓していきました。

特にJ Dillaの死後、彼のビートをジャズアレンジで演奏する事が話題を生み、ミドル、アブストラクト系のヒップホップリスナーから、多大な支持を得ます。

そして、Casey Benjamin,Derrick Hodge,Chris Daveを率いたメンバー構成で作られた「Robert Glasper Experiment」が誕生。
その第一弾のアルバムがこの「Black Radio」なのです。

特に、Casey Benjaminのボコーダーを使用した特徴的なボーカル、Derrickのテクニカルなベース、Chrisのグルーブと感情的なドラムが魅力のメンバー構成です。

Black Radioについて

black radio

エリカバドゥ、ミュージックソウルチャイルド、モスデフ(Yasiin Bay名義)など豪華なゲストを迎えた渾身の一作。
2013年の「ベストR&Bアルバム」としてグラミー賞に輝いた名盤です。
SADEのCHERISH THE DAYやNIRVANAのSMELLS LIKE TEEN SPILITなど名曲を独自のアレンジでカバーした曲など楽曲も盛りだくさんです。

ゲスト、選曲、テクニックは完璧なのですが、私が特に素晴らしいと感じているのは、サウンド。
非常にリッチで伸びやかな音に、ヒップホップリスナーも唸るようなインパクトのある低音。

ヘッドフォンで聴いているとトリップしてしまうような、サウンドを通して世界観が広がっていきます。
そんな、サウンドのミックスダウンはなんと、レゲトンを得意とするQmillion氏。

Qmillionサウンド

レゲトンと言うと、ジャズとは正反対の楽曲だと感じていましたが、そんなレゲトンを高級感溢れるサウンドに仕立てていたのが、このQmillion氏。

サウンドの特徴は、伸びやかな高音、うっとりするような高級感溢れるリバーブ、臨場感のある低音。
「どうやってこんな音を出すのか・・・」
発売当初から聴きこんでいて、私の好きなエンジニアTOP5に入りました。

あまり、Qmillion氏の情報は出てこないので、少し謎に包まれた存在ではあるのですが、最近リリースした「Black Radio 2」でもエンジニアとして活躍したみたいです。

Black Radio 2ではノラジョーンズやスヌープドッグなどさらに豪華な顔ぶれで、素晴らしいアルバムとなっています。
中でもCommon、Patrick Stumpをフィーチャーした「I Stand Alone」はカッコいいですね。

しかし、前作のほうが音楽的、挑戦的なサウンドで私的には聴きごたえがあったように思います。

いかがでしたでしょうか?

記事を読んでいただきありがとうございます。
ジャズと言うと、少し敷居の高いイメージがございますが、ヒップホップやR&Bの観点からも聴きやすいアルバムがこの「Black Radio」です。
「2010年以降のベストアルバム」という題材で音楽通にアンケートとったら絶対に食い込んでくるぐらいの素晴らしい作品です。
黄金期のヒップホップサウンドを知れるだけでなく、エンジニアの腕も光っているので、リスナーとしても勉強になるのではないでしょうか。

まだ聴いていないかたは絶対オススメなので、聴いてみてくださいね。

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