サンプリングの名曲”Eric B. & Rakim / Don’t Sweat The Technique” 元ネタ解説

reric b & rakim DOn't sweat the technique

90年代、黄金時代のヒップホップサウンドは本当に深いんです。

私がブレイクダンスを始めた時に、とても印象的だったダンス動画があり、その動画でかかっていた楽曲がこの「Don’t Sweat The Technique」なんです。
B-Boy、ヒップホップリスナーなら絶対に知っている名曲ではないでしょうか。

印象的なベース、ファンキーなブラス。
この2つのサウンドが融合して、非常にクールな楽曲ですね。

この2つの音は実は違う曲からサンプリングされているんです。

そもそもサンプリングって何?

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サンプリングについてご存じのかたも多いと思いますが、ざっと説明させていただきます。
サンプリングは80年代に導入されたヒップホップの作曲方法です。

レコードなどから、楽曲の一部を録音し、ループして作曲する方法です。
ヒップホップ黄金時代と言われる90年代では数多くの名曲がこのサンプリングによって生み出されました。
サンプリング以前のヒップホップもレコードを2枚使って、ループさせる手法をとっていたので、それをサンプラーという機材を使用し効率的かつクリエイティブに行ったという事ですね。

サンプリングに使用された楽曲は通称「元ネタ」と呼ばれます。

しかも、サンプラーの機材として有名なMPCは、AKAI(赤井電機株式会社)という日本のメーカーが作りだしていたんです。
日本の技術がヒップホップの黄金期を牽引していたのは、誇り高いことですよね。

それでは、Eric B. & RakimのDon’t Sweat The Techniqueの元ネタを紐解いていきましょう。

Don’t Sweat The Techniqueのブラスライン

Kool & The Gang / Give It Up 0:39~ /サビ 2:24~

ブラスのメロディはここからきておりました。
クール&ザギャングはSly & The Family StoneやEarth Wind Fireたちと並ぶ、ファンク界の重鎮ですよね。
ファンキーなメロディがたまりません。

Don’t Sweat The Techniqueのベースライン

Young-Holt Unlimited / Queen Of The Nile 2:22~

極一瞬のベースフレーズです。
ヤングホルトはジャズソウルの素晴らしいアーティストですよね。
ジャジーな雰囲気が堪らないベースラインが最高です。

トラックメイカーはLarge Professor

NASを世に送り出した、Main Sourceのトラックメイカー兼ラッパー、通称:教授ことLarge Professor。
彼は数多くのサンプリングビートを生み出し、DJ PremierやPete Rockも天才とあがめるほどの逸材です。

サンプリングは一見、簡単な作曲方法ですが、幅広い音楽への理解力がないとカッコいいビートができないという事がこの曲を通して感じました。
ネットが普及していない時代に、ジャズやファンクなど数多くの楽曲に関心があったトラックメイカーたちは本当に素晴らしいですね。

いかがでしたでしょうか?

サンプリングの楽しさを感じていただけたのなら、幸いです。
最近は打ち込み系のダンスミュージックが多く、サンプリング系の楽曲が減ってきましたね。
著作権とかそっちの問題でしょうか・・・

いずれにせよ、私はやっぱりオールド、ミドルスクールが大好きです。

このアルバムは、他にも「What’s On Your Mind」や 「Know The Ledge 」など名曲がぎっしり入っているので、聴いていないかたは、ヒップホップを語る前に絶対聴いてくださいね。

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